臨済宗のお葬式|シンバルのような鳴り物を使うこと知っていますか?

初めて臨済宗のお葬式に参列するんだけど、臨済宗って?

臨済宗(りんざいしゅう)は日本仏教の一つ、禅宗の一派です。
禅宗って、修行で座禅するあの宗派?
そうです、あの宗派です、が、禅宗と言っても臨済宗の他に、曹洞宗(そうとうしゅう)黄檗宗(おうばくしゅう)の3つの宗派があるんです。

さらに、臨済宗は東福寺派、建仁寺派、南禅寺派などの十四派にも分かれていて葬式の執り行い方など、地域や菩提寺によっても違いがあるんですよ。

どの派の葬式なのか分からないし、どうしよう・・・

ご心配いりません。
そんなあなたに、臨済宗の葬式における基本マナーと流れをご案内します。
基本さえ抑えていれば大丈夫ですよ。

 

スポンサーリンク

 

臨済宗のお葬式の特徴

臨済宗のお葬式では他宗派と大きく違う下記のような3つの特徴があります。

  • 剃髪の儀式
  • ご焼香の回数は基本1回
  • 太鼓や鈸(ばつ)が打ち鳴らされる


 
それではまず、臨済宗のお葬式の式次第を見ていきましょう。

 

臨済宗のお葬式の流れ

Ⅰ 授戒(じゅかい=戒名を授ける儀式)
まず、この授戒によって故人は仏の弟子となります。

①導師(臨済宗僧侶の呼称)入場

②剃髪(ていはつ)
髪の毛を剃る儀式(現在はカミソリを頭にあてることで代わりとしている)

③懺悔文(ざんげもん)
故人の生前の罪や行いを懺悔し、成仏することを願う

④三帰戒文(さんきかいもん)
仏の教えを守り、修行者に帰依することを誓う
三帰の三は、仏・法・僧のこと

⑤三聚浄戒(さんじゅうじょうかい)、十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)
導師が酒水器に移した法性水を棺に注ぎ、位牌や自らの頭に注ぐ清めの儀式
酒水灌頂(しゃすいかんじょう)を行う

⑥血脈授与(けちみゃくじゅよ)
仏弟子となった証の血脈(釈迦から故人までの系図)を霊前に供える

Ⅱ 引導

次に、仏の弟子となった故人を仏の世界へ導きます。

①入龕諷経(にゅうがんふぎん)
故人が棺に入るときに「大悲呪」「回向文」を唱える

②龕前念誦(がんぜんねんじゅ)
棺を閉ざすときに「大悲呪」「回向文」を唱える

③起龕諷経(きがんふぎん)
出棺のときに「大悲呪」「回向文」を唱える

④山頭念誦(さんとうねんじゅ)
故人の成仏を願う「往生咒」を唱える
※このとき、太鼓やシンバルのような鈸(ばつ)などの鳴り物を鳴らすことが臨済宗の特徴です。

⑤引導法語
導師によって、故人を浄土へ送り出すための引導法語が唱えられます。

大悲呪、回向文、往生咒の念誦(ねんじゅ)
念誦(ねんじゅ)とは、心の中で仏に祈り、仏や経文を唱えることを言います。
「大悲呪(だいひじゅ)」は千手観音の功徳を説くもので、「回向文(えこうもん)」は故人を弔う経典、「往生咒(おうじょうしゅ)」は阿弥陀仏の浄土での生まれ変わりを祈るものです。

 
Ⅲ 焼香・出棺

「観音経」や「大悲心陀羅尼」などが唱えられる中、焼香を行います。
その後導師が「回向文」を唱え、再び太鼓や鈸(ばつ)などを鳴らし、出棺します。

 

スポンサーリンク

 

臨済宗のお葬式のご焼香マナー

臨済宗において、焼香は1回のみ行うのが正式です。
ただし、宗派によって2回、もしくはそれ以上行う場合もあるようですので事前に菩提寺へ確認した方が良いでしょう。

臨済宗の正式な焼香方法

  • 仏前で合掌し、一礼する
  • 香炉の抹香を右手親指、人差し指、中指の三本でつまみ香炉に入れます
    臨済宗では、抹香を額の高さまで押し頂くことはしません
  • 香炉でなくお線香の場合は1本のみ立てます
    もし線香に火がついたら、手であおいで消します
    息を吹きかけて消すのはマナーに反しますのでやめましょう
  • 仏前で合掌し、一礼する

 

葬儀と出棺で行われる「鼓鈸三通(くはつさんつう)」

葬儀中に2回、出棺時に1回、3人一組で太鼓やシンバルのような鳴り物を鳴らすのが臨済宗葬儀の特徴ともいえる鼓鈸三通(くはつさんつう)です。

リズム良く鳴り物を鳴らすことで、浄土に身をおく故人の魂を迎え、見送るのです。
鳴り物が響くなか、導師も大きな声で祈祷するのでかなりの迫力です。
 

それでは鼓鈸三通にはどんな鳴り物があるのか、確認してみましょう。

 

スポンサーリンク

 

鼓鈸三通で使われるシンバルに似た鳴り物

お葬式の静寂の中で、「チン・ドン・ジャラン」と鳴り物が響くと初めての参列された方はその音量にビックリされるかもしれません。
音に驚いた赤ちゃんが泣き出してしまう、なんてこともあるでしょう。

では、そんな鳴り物には何か意味があるのでしょうか?

 

鳴り物の由来と種類

鼓鈸三通で使われる鳴り物は、以下の3つです。
引磐(いんきん):手に持つことが出来る小さな鐘


出典:小泉商店

柄の部分を持ってならしますが、鐘自体はふとんの上に固定されています。
鼓(こ):太鼓


出典:小泉商店

主に合図やリズムをとるのに使われます。
鈸(ばつ):シンバルのように、銅製の皿状のものを打ち鳴らす楽器


出典:小泉商店

直径20センチ~35センチほどの大きさで、鐃鈸(にょうはつ)とも呼ばれます。
鳴り物と言っても色々あって、普段私たちの家のお仏壇に鎮座している「おりん」も鳴り仏具の一つです。
お仏壇の前に座ったら、何気なくお線香を焚いて、おりんをチリンと鳴らして、手を合わす、という方が多いと思いますが、実はこれ、マナー違反だってご存知でしょうか?

鳴り物は本来、読経や、次の行事に移る際の「時」を知らせる役目のほか、阿弥陀様、仏様に「どうぞお入りください」とお願いする特別な意味を持つため、礼拝やご焼香のたびにチリンと鳴らすものではないのです。

鈸(ばつ)はどうやって鳴らすの?さあ動画で見てみましょう!

シンバルに似た鳴り物を使わないのは浄土真宗東本願寺派だけ

こちらの表は宗派別に鳴り物を一覧にしたものです。

出典:小泉商店

ここで目を引くのが、浄土真宗東本願派(真宗大谷派)が扱う鳴り物の少なさでしょう。
使用するのは「鈴(りん)」「沙張(さはり)」」「平鏧(ひらきん)」とりん棒で音を出すもののみで、特にシンバル系の鈸を使わないのは、宗派の中で浄土真宗東本願派だけです。

なぜなのか、明白な答えはどこにも見つかりませんでしたが、「他宗派の慣習には倣わない」、という東本願寺派の教えからくるものかもしれません。
東本願寺派のお葬式では、参列者が読経に耳を傾けながら静かに合掌する情景が浮かぶようです。

 

まとめ

  • 臨済宗は禅宗の一派
  • 臨済宗葬式の特徴は「剃髪の儀式」「ご焼香は基本1回」「鳴り物を使う鼓鈸三通」
  • 鼓鈸三通の鳴り物は「引磐=鐘」「鼓=太鼓」「鈸=シンバル似の鳴り物」
  • 浄土真宗東本願派は「鈸」を使わない

 

私は子供のころ、臨済宗のお葬式に参列したことがあります。
と言っても、臨済宗と知ったのはもっとずっと後のことですが、厳粛な空気の中に響く鳴り物のリズムがとても印象に残っています。

臨済宗のお葬式は、弔う意味など理解できない子供にとっても、鳴り物を通じて心に響くものがあるのかもしれません。

 

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

不動産の処分をしないといけない方へ

 

地元の不動産業者に売却を依頼するのもいいですが、どうせなら高く売れた方がいいですよね?

そこでおすすめしたいのが「不動産一括査定サービス」です。

インターネットから不動産の情報を入力するだけで、最大6社の不動産会社から査定結果が届き、複数の査定結果の中から一番有利な業者に売却を依頼するという仕組みです。

実際にやってみるとわかりますが、査定結果には数百万円~1,000万円程度の差が出ることも珍しくありません

 

あなたが遠方にお住まいでも、忙しくて地元の不動産業者に出向く時間がとれなくても大丈夫です。

売却を急いでいる場合にもこのサービスはとても向いています。

 

査定依頼はもちろん無料 、入力はとっても簡単で1~2分で終わります。

不動産不動産一括査定サービスは複数ありますが、当メディアではサービス開始から10年以上の実績あるサービス「イエイ」をおすすめします。

 

不動産一括査定サービスのお申込みはこちら

宗教・宗派通夜・告別式
life-epilogueをフォローする
人生のエピローグ