臨済宗のお葬式では松明を投げる?特徴的なお葬式の由来と意味

臨済宗のお葬式に参列した時、僧侶が「何か」を投げるのを見て不思議に思ったことはありませんか?
また、引導法語のあとに「喝(かーーつ)」の一言があるのも臨済宗のお葬式ならではです。

この記事では、臨済宗のお葬式の特徴について由来や意味を解説します。
また、一般的なお葬式の流れについても説明します。
臨済宗のお葬式に参列して宗派に興味を持った方も、ご実家が臨済宗という方も、ぜひお読みください。

 

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臨済宗のお葬式で投げる松明の意味

臨済宗のお葬式では、僧侶が引導法語を唱える直前に松明(たいまつ)で空中に円を描き、松明を投げます
引導法語とは、亡くなられた方の徳をたたえ、死を悼む言葉を漢詩にあらわしたものです。

 

松明の由来と意味


出典:萬福寺

松明を投げるのは、中国の禅僧である黄檗希運禅師(おうばくきうんぜんじ)のお話に由来します。

僧となった者は故郷に帰るなといわれています。
故郷に帰り肉親に会うと、その情から未練が生まれるためです。
黄檗希運禅師(おうばくきうんぜんじ)という禅僧はこの教えを守り、失明した母に会っても自分が息子だとは名乗りませんでした。

しかし、息子が来ていると人づてに聞いてしまった母は、舟で立ち去ろうとしている黄檗希運禅師を追いかけます。
そして、舟をこぐ櫓(ろ)の音を聞いて、息子会いたさに思わず川に飛び込みます。

しかし、川の流れが急であったため、母は溺れ死んでしまうのです。
黄檗希運禅師は悲しみに暮れながらも法語を唱えて一喝し、松明を川に投げ入れました。
そうするとその松明が母の穏やかな顔を映し出し、母はそのまま成仏したといわれます。

 

この逸話にならい、「今生の未練を断ち切り、悟りを得て成仏する」ために臨済宗のお葬式では松明を投げるのです。
また、このほかにも「悪霊を退ける」「煩悩を焼き尽くす」という意味もあります。

 

現在は松明を使わないこともある


出典:有限会社エムシープロデュース

本来は火をつけた松明(たいまつ)を投げるのですが、危険もあるため、現在では儀式を尊重し他のもので代用することもあるようです。
ですので、臨済宗のお葬式で「何か」を投げるのを見たことはあっても、松明そのものは見たことないかもしれません。
松明の代わりとしては、長いお線香を用いたり、松明に見立てた木の棒と赤い布で代用したりするようです。

 

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臨済宗のお葬式の特徴

臨済宗は禅宗の1つで、鎌倉時代に栄西(えいさい)という僧によって中国から日本に伝えられました。
臨済宗では、座禅によって自分自身を見つめ、悟りを開き仏に近づくことを目指します。

 

死者に引導を渡す「喝(かつ)」

臨済宗のお葬式では、引導法語のあとに僧侶は「喝(かーーつ)」と大きな声で唱えます。
禅宗での「喝」には「はげましの言葉」という意味があります。
死者に死んだという事実を認識させ、この世に未練を残すことなくあの世へと旅立てるよう、はげますのです。
この言葉で死者は仏の道に気づき、執着を捨て、成仏できるといわれています。
松明で円を描いて投げることとあわせて、臨済宗特有の儀式といえるでしょう。

 

仏様に音楽を奉納する


出典:株式会社鈴木法衣店  

臨済宗ではお葬式が終わりが近づくと、僧侶は妙鉢(みょうはち)を使って激しく音を打ち鳴らします。
初めて臨済宗の葬儀に参列された時は、突然の音楽の演奏に驚いたのではないでしょうか。
妙鉢はシンバルのような形をした打楽器です。

僧侶が使う楽器を総称して「鳴り物(なりもの)」と呼びますが、その中でも最も一般的な楽器で、平安時代から使用されています。
妙鉢を打ち鳴らすことには、「邪気を払う」「心を清める」「仏様に音楽を奉納する」といった意味があります。

 

臨済宗のお焼香

お焼香には、一般に仏様への供養や亡くなった方への弔いの意味があります。
臨済宗においてももちろん同じですが、臨済宗は修行で仏の心に近づくことを目指す宗派ですので、仏様への供養の意味合いがより強いといえます

臨済宗のお焼香の流れは次の通りです。

焼香台の前に移動し、遺族に一礼する
合掌のあと一礼する

~お焼香の場合~
右手の親指・中指・人差指で抹香をつまみ、額に押しいただかずに香炉にくべる
香炉にくべる回数は1回

~お線香の場合~
右手で線香を持って火をつけ、左手であおいで火を消す
1本だけさす

 

お線香の場合、口で吹いて消さないように注意してください。
人間の呼気は不浄とされているためです。

また、宗派によっては焼香を二回行う場合があるので、念のため事前に確認しておくといいでしょう。

臨済宗のお焼香の作法については下記の動画で説明されています。

 

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臨済宗のお葬式の流れ

臨済宗のお葬式は、大まかに前半と後半に分けられます。
前半では、故人が仏弟子となる儀式授戒がとり行われます。
後半は、仏弟子となった故人を浄土へと旅立たせる引導という儀式です。

授戒
僧侶が入場します。
僧侶が「剃髪(ていはつ)の偈(げ)」を唱え、故人を清らかにします。
(実際には剃らないことが多いです)

僧侶が故人のこの世での小罪を反省する「懺悔文(さんげもん)」を唱えます。
仏の教えに帰依(きえ)することを誓う「三帰戒文(さんきかいもん)」を唱えます。
(三とは、仏・法・僧を表します)
三聚浄戒(さんじゅうじょうかい)、十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)という清めの儀式をします。
法性水(ほっしょうすい)を棺にそそぐことで、故人は正式に仏門に入ることになります。
香を焚き、血脈(けちみゃく)と呼ばれる仏様や僧侶の名が記された系譜が故人へと授与されます。

引導
故人を棺に入れ棺を閉ざす間、僧侶は「大悲呪」と「回向文(えこうもん)」を唱えます。
そのあと、故人が安心して旅立てるよう「往生咒(おうじょうしゅ)」を唱えます。
僧侶は松明で円を描き、故人がこの世の未練を断ち切り穏やかに成仏することを願い、松明を投げます。
故人を浄土へ送り出す「引導法語」を唱えます。
僧侶は故人をはげますための「喝」の一言を発します。
このあと、僧侶は妙鉢や太鼓を打ち鳴らし、仏様に音楽を奉納します。
最後に参列者が焼香し、出棺という流れです。

まとめ

臨済宗のお葬式には特徴があります。
それぞれの儀式の由来や意味を理解することで、故人をしっかり弔うことができるでしょう。
また、臨済宗のお葬式のお焼香についても作法を正しく理解しておくと、いざ参列したときも恥ずかしくない振るまいができます。

  • 松明で円を描き、松明を投げる
  • 引導を渡す最後に僧侶は「喝!」の一言を発する
  • 葬儀の最後には妙鉢で仏様に音楽を奉納する
  • 焼香は額に押しいただかず、1回だけくべる

 

お焼香やお線香の詳しい作法については下記の記事で解説しています。
関連 お焼香とお線香の違い|葬儀に参列して恥をかかない作法を知っておきましょう

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