エンバーミングで葬儀までの期間を延長|費用相場や業者選びの注意点

大切な人が亡くなったとき、悲しみに暮れながらもお通夜や葬儀の準備などさまざまな手続きをしなくてはなりません。
季節や気候によってはご遺体の状態が悪くなって、思うようにお別れや十分な準備をすることができない場合があります。

そんなときは、エンバーミングによって葬儀までの期間を延長することを検討しましょう。
エンバーミングは日本ではまだ一般的ではないですが、海外では広く行われています。

エンバーミングをすることで、ドライアイスを使った安置よりも長く衛生的にご遺体を保つことができます。
「さまざまな事情でご親族がすぐに集まれない場合」や「火葬場の予約がとれずご遺体の状態が不安な場合」「時間に気兼ねせず故人とゆっくりお別れをしたい場合」などは、ぜひエンバーミングを検討してみてください。

 

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エンバーミングした場合の葬儀までの猶予期間

まず、エンバーミングによって保存期間が延びる理由や葬儀までの猶予期間について解説します。

 

エンバーミングで衛生的に保存できる理由


出典:家族葬のファミーユ

ご遺体を長期間に渡り衛生的に保存するための特別な処置を、エンバーミングといいます。
ご遺体を数ヶ所切開し、腐敗のもととなる体液を抽出し、代わりに防腐剤(エンバーミング溶液)を注入することで、ご遺体の保存期間を延ばすことができます。

防腐剤をご遺体に注入しているため、菌が繁殖する心配もなく、ご遺体をとても清潔に保つことができます。

 

処置から火葬まで最大50日の余裕ができる

ドライアイスでご遺体は一週間程度保つことができますが、目の部分の落ちくぼみができたり、臭気が漂ってしまうこともあります。
逆に冬場であれば、ドライアイスによってご遺体が凍ってしまったり、霜がおりてしまうこともあります。
そのため、事情があり火葬まで一週間以上期間があいてしまう場合は、エンバーミングを施すといいでしょう。

エンバーミングをすれば、処置から火葬まで最大50日はご遺体を綺麗に保つことができます。
ただし、一般社団法人日本遺体衛生保全協会の規定で、50日以内には火葬することが義務付けられているので、注意しましょう。

また、保存する期間が短い場合でも、ご遺体を清潔で生前に近い状態で保ちたい場合もエンバーミングを検討するのもいいでしょう。
衛生的で綺麗な状態のご遺体と対面できるため、ご家族がしっかり故人とお別れできるという面もあります。

 

参考 ドライアイスでのご遺体の保存については、下記の記事で解説しています。

葬儀屋さんのドライアイスの相場|遺体保存に使う理由と重要性
遺体を御棺に納めて初七日や葬儀・告別式をしている間、傷まないように葬儀屋さんが使っているアイテムがドライアイスです。 遺体の保管にはドライアイスのほかにも、エンバーミング(Embalming)という処理方法もありますがドライアイスが最も多...

 

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エンバーミングの手順と費用

続いて、エンバーミングの費用と手順について解説します。

 

エンバーミングの手順と処置にかかる時間


出典:公益社

エンバーミングには専用の施設があり、ご自宅などの安置場所から専用施設へとご遺体を搬送する必要があります。
一般的なエンバーミングの手順は下記の通りです。

ご自宅から専用施設まで

  1. エンバーミングの同意書に必要事項を記入し、死亡診断書の写しを提出します。
  2. 生前の顔写真や着せたい衣服を用意します。
  3. ご遺体を専用施設に搬送します。

 

専用施設

  1. 微生物や細菌を除去するため、ご遺体を洗浄します。
  2. ご遺体の一部を切開し、防腐剤(エンバーミング溶液)を注入します。
  3. ご遺体から腐敗のもととなる体液を抜き取ります。
  4. 縫合し全身をかわかしたあと、ご遺体を修復します。
  5. ご遺体に衣装を着つけ、死に化粧を施します。

専用施設でのエンバーミングは、3時間から4時間で完了します。

 

エンバーミング費用とその他の保存方法の費用比較

エンバーミング15万円~20万円
ドライアイス8,000円~10,000円/1日当たり
エンジェルケア無料~
湯灌(ゆかん)40,000円~100,000円
死に化粧30,000円~60,000円

エンバーミングの費用については、一般社団法人日本遺体衛生保全協会が基本料金を定めていることもあり、15万円から20万円が一般的です。
その他、ご遺体を専用施設に搬送する必要があるため、場所によっては追加で費用が発生します。

エンバーミング費用の中には、「施術費用」「損傷箇所の修復費用」「着付け・化粧」「納棺」が含まれています。
事故などで損傷が激しい場合は、損傷箇所の修復費用は追加料金が発生することもあります。

エンバーミングをすることで、ドライアイスの費用は不要になります
一般的にドライアイスを使用すると、1日8,000円から10,000円がかかります。
その分の費用は差し引いて考えるようにしましょう。

ご遺体の長期保管を考えるならエンバーミングが妥当ですが、ご遺体を綺麗に整えることが目的なら、エンジェルケアや湯灌(ゆかん)、死に化粧を検討してもいいかもしれません。

エンジェルケアは病院や施設で亡くなった際に看護師さんが施してくれる処置で、体液が流れ出ないよう脱脂綿で口や耳をふさいだうえで、薄く化粧をすることです。
男性であってもおしろいや口紅をぬり、生前の状態に近づけます。
無料の場合もあれば、1万円ほど費用が掛かることもあります。
高額な場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
湯灌(ゆかん)は専門の湯灌師(ゆかんし)が納棺前に行う処置で、身体や髪をふいて清め、死装束に着替えさせるなどの身支度を指します。
ご遺体を綺麗に保つだけでなく、仏教の宗教的な意味合いが強いのが特徴です。
費用は40,000円から100,000円ですが、シャワーをする場合は追加料金が発生することがあります。
死に化粧は葬儀社に依頼します。
葬儀社の担当者や死に化粧師が生前の写真などをもとに故人に死に化粧を施します。
30,000円から60,000円が相場です。

 

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エンバーミングのメリット・デメリット

最後に、エンバーミングのメリット・デメリットについて解説します。

 

最大のメリットは時間に余裕ができること


出典:公益社

エンバーミングの最大のメリットは、火葬までの時間に余裕ができることです。
近しいご親族が海外留学中で帰国に時間がかかる場合や火葬場の予約がなかなかとれない場合など、ご遺体の状態を気にせず待つことができます。

他にも、エンバーミングには下記のようなメリットがあります。

  • ご遺体を衛生的に保つことができる。
  • ドライアイスを使わないため、ご遺体に触れてもひんやりしない。
  • 病気で変わってしまった顔立ちも自然な状態に近づけることができる。
  • 損傷がある場合もご遺体を修復することができる。

 

エンバーミングができるのは一部の葬儀社だけ

エンバーミングはすべての葬儀社で取り扱っているわけではありません。
また、悪質な葬儀社はエンバーミングが一般的でないことを利用して不当に高額な請求をしたり、正式なエンバーミングではなく死に化粧をエンバーミングと詐称したりするケースもあります
エンバーミングを葬儀社に依頼するときは、エンバーミングの内容についてよく確認しましょう。

エンバーミングを検討するときのポイントについては、下記の動画でも解説されています。

 

まとめ

  • 一週間以上ご遺体を保管するときはエンバーミングを検討する。
  • エンバーミングをしても50日以内には火葬する。
  • エンバーミングの費用は15万円から20万円。
  • エンバーミングの業者は慎重に選ぶ。

火葬まで期間があく場合はもちろんですが、故人とゆっくりお別れをしたい場合も、エンバーミングを検討しましょう。
エンバーミングをしたご遺族の方で一番多い意見は、生前の状態に近いご遺体と対面することができた感動や、ゆっくりお別れができたという安心感です。
エンバーミングをすることで、大切な人と悔いのないお別れができるかもしれません。

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