臨済宗のお経にある喝の意味と4つの教義について

「喝!」と勢いよく一撃を放たれるような言葉は「臨済宗といえば喝」というほどかかわりの深いものです。
日本に伝来した臨済宗などの禅宗は、教えの伝達を文字や経典にたよらず仏の心=「正法 (しょうぼう)」を師匠から弟子へと直接伝えていくことを宗旨としています。
禅問答は仏陀とその弟子の問答などがその起源で、「喝」には弟子に対して口をはさむ余地を与えない導きの一環の行為のひとつです。
葬儀の時読経の中で導師が引導を渡すとき発する「喝!」、この「喝」と臨済宗のことについてご紹介します。

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「喝」は迷いを絶つための言葉

「喝」は禅門における叱咤の声です。
迷う弟子や死者を正しい方向に導くために発せられます。

喝の意味

「喝かつ」ほど禅旨を端的に示す言葉はありません。禅宗では本来叱咤しったの声で、相手が言句ごんくを差しはさむ余地を与えないために用いられた言葉です。この喝に、文字通り活カツを吹き込んだのは臨済宗の開祖、臨済義玄ぎげん禅師(?~867)です。

引用: 禅 語

喝の4つの働き「臨済四喝」

短い「喝」のなかに働きを見出したのがよく「喝!」と叫んでいた臨済宗の祖、臨済義玄禅師でした。
それが「臨済四喝」と言われ、四種類の「喝」を使い分けていたと言われています。

喝の種類内容
有時一喝如金剛王宝剣

「金剛王宝剣(こんこうおうほうけん)のごとく」

修行者の迷いを鋭い切れ味の宝剣で斬るが如く一刀両断でスッパリと切り捨てる「喝」で、迷いや妄想を断ち切る一喝。
有時一喝如踞地金毛獅子

「踞地金毛の獅子(こじきんもうのしし)がごとく」

踞地(うずくまる)、獲物に狙いを定めてうずくまって力を溜めているライオンが、獲物に飛び掛かる咆哮する声ような「喝」、どんな豪傑も肝を潰すほど威力をもった「喝」。
有時一喝如探竿影草

「探竿影草(たんかんようぞう)のごとく」

探竿影草とは漁師が草の下に魚が居ないかを竿で探ることで、目の前にやってきた修行者が、聖か凡か本物か偽物か見極めるための「喝」
有時一喝不作一喝用

ある時の一喝は一喝の用(ゆう)を為さず」

自然のまま、何の造作も意図も加えない一喝ということで、これこそ、無喝の喝ともいうべき究極の喝と言われる「喝」。

 

臨済宗の教義は「悟りを拓く」こと

臨済宗は公案(禅問答、修行者が悟りを開くための課題として与えられる問題)を中心にした坐禅で、公案に取り組みながら坐禅修行をして悟りをめざします。

臨済宗などの禅宗は本来人の心にある仏性で、仏を外に求めるのではなく自分の中に悟りを追求する宗派です。

公案にある優れた禅僧の言葉や行いを例に出し「さあ、なぜじゃ」という問いかけに応えるのが修行です。
この問いは正解のない問いのため、修行者は正解を出す禅問答のために七転八倒し悟りに導かれます。

武家政権に支持された臨済宗

臨済宗は、鎌倉時代に栄西が中国から九州の博多に禅寺を開き教えを広めました。
その後京都を足掛かりに普及に努めるも、既存にあった天台宗などの伝統仏教の抵抗にあり鎌倉へ流れつきます。
鎌倉では北条政子や将軍頼朝家などの帰依を受け、手厚い保護を得て武家社会に支持されされました。

今日の臨済宗の基礎を確立したのは、江戸時代の中興の祖・白隠慧鶴(はくいんえかく)といわれています。
500年間不世出の人と称えられた逸材だった白隠は、武家中心だった臨済宗を民衆化した功労者でした。
現在ある臨済宗諸派(14派)はすべて白隠の法系になっています。

臨済宗の教義を示す4つの言葉

臨済宗の教義は、「不立文字(ふりゅうもんじ)・教外別伝(きょうげべつでん)・直指人心(じきしにんしん)・見性成仏(けんしょうじょうぶつ)」の4つの言葉で表されています。

・不立文字・・・仏の道は言葉や文字ではない。
・教外別伝・・・教えとは心から心に伝えられるものである。
・直指人心・・・衆生の心と仏心とはもとは一つであり、仏を外に求めるのではなく自分自身の中に求めなければならない。
・見性成仏・・・悟りとはただ己のありさまを徹底して見、識ることのほかにない。

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死者の迷いを経ち悟りに導く「喝」

臨済宗での葬儀では、導師が引導を渡すときに「喝!」と叫んでいます。
臨済宗では葬儀で「引導香語(いんどうこうご)」という漢詩を唱えるのですが、故人のの一生や人となりを表し讃える詩になっています。
そして最後に死者の今生への迷いを断ち切り、悟りの世界に導くために「喝!」と大声で一喝されるのです。

まとめ

臨済宗の葬儀に初めて参列した方で、いきなり「喝!」と叫ばれて心臓が止まりそうになったという方も珍しくありません。
また臨済宗は一休さんでおなじみの方も多く、とんちで有名な一休禅師の物語の中で和尚様との「問答」がよく出てきます。
文字に頼らない問答形式の教えの伝達の中で役割を持った「喝」、普段の生活の中でも気合を入れる時などに使われます。
姿勢を正すことを促されている身が引き締まるようなそんな身近な一言でもあります。

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